お金のこと①〜公演にかかる費用〜

劇団を作って公演を行うためには、お金が必要になります。
今回は公演にはどのくらいお金がかかるかをまとめていきます。
なお、お金を工面する方法については「お金のこと②〜お金の集め方〜」を参照してください。

演劇の公演を行うにあたってかかってくる費用はおおよそ以下の通りです。

・稽古場代(稽古場のレンタル費用)
・劇場代(劇場のレンタル費用)
・人件費(スタッフのギャラ)
・宣伝費(チラシやポスター、WEBサイトの費用)
・舞台制作費(舞台美術、大道具、小道具、衣装など)
・当日制作費(当日のお弁当やケータリングなど)

公演の規模によって、何にお金をかけるかによって大きく費用は異なります。また、劇団員の能力でカバーできるものもありますので、旗揚げ間もない劇団は、上手に工夫して節約していただければと思います。

稽古場代

既に劇団で稽古場として使える場所を持っている場合を除き、稽古をするのにもお金がかかります。ただし、地域によっては、公共の施設(公民会など)を無料または安く借りられる場合もあります。なお、公共の施設の場合は、近隣の住宅に考慮してあまり大きな声が出せない場合(演劇の稽古は禁止という場合もあります)もありますし、一月に借りられる回数が決まっている場合もあります。またその地域にお住まいの方限定といった場合も多いので、事前の確認は必須です。なお、地域によっては同等の施設が複数ある場合もありますので、まずはお住まいの地域の(市などの)のホームページをチェックしてみましょう。

公共の施設の他には、貸しスタジオというものもあります。これは、ダンスのレッスンや演劇の稽古をするために作られた専用の貸しスペースです。公共施設よりは割高になります。また、劇場が稽古場として貸し出しを行っている場合もありますが、こちらは更に割高になります。

公共施設の場合は、1回(朝〜昼、昼〜夕方、夕方〜夜などと区切られている場合が多い)数百円〜1,500円程度、もしくは無料といったイメージです。この金額も地域によってことなります。スタジオや劇場を借りる場合は1時間数千円〜となります。
これに稽古の回数を掛けた金額が稽古場代となります。

Advertisement

劇場代

劇場を借りて公演を行いますので、そこにも費用は発生します。また費用は仕込みの日から発生します。

劇場の金額は立地(場所)と客席数(キャパシティーともいいます)によって大きく異なります。また、劇場によっては、土日祝を含めた5日以上を借りないといけないという条件がある場合もあります。これはつまり、金曜日が仕込み、土日が本番という形では借りることができない、ということです。

照明や音響の機材のレンタルは費用に含まれている場合が多いですが、中には別途必要になる劇場もあります。また、劇場がお持ちの機材が少ない場合は、他所からレンタルが必要になりますので、もちろんそれは別途必要となります。さらに劇場によっては水道や電気といった高熱費が別途発生する場合もあります。

何にいくら費用がかかるかは、事前にしっかり確認をしておきましょう。なお、最近では劇場のWEBサイトでもきちんと記載されている場合が多くなってきましたので、それも参考になるかと思います。

人件費

公演を行うためには、舞台美術、音響、照明、舞台監督、宣伝美術、当日制作(受付、場内整理など)といったスタッフが必要になります。スタッフの役割を劇団員ができる場合や、無料で引き受けてくれる人がいる場合は費用はかかりませんが、外部のスタッフに依頼する場合は費用(ギャランティー)が発生します。

公演の規模やスタッフのレベルによって異なりますが、一般的には「1日拘束につき○万円+交通費・必要経費(材料費やレンタル費)」という価格設定が多くみられます。また逆に、劇団側からそのように提示する場合もあります。

最初は難しいと思いますが、後々には劇団員にもギャラを支払えるようになっていきたいところです。

宣伝費

公演を宣伝するために必要なチラシやポスター、WEBサイトを制作する費用です。
まずそれぞれを作成してくれるデザイナーの人件費(デザイン料)が必要になります。この費用はデザイナーごとに異なります。また、写真撮影や写真素材の購入が必要になった場合も、別途費用が発生します。

次に、チラシやポスターの印刷費用が発生します。モノクロかフルカラーか、何枚印刷するかで費用は変わってきます。最近ではネット入稿で安く印刷ができる会社も多くでてきています。費用もあらかじめサイト上で知ることができますので、積極的に活用しましょう。

WEBサイトの場合は、デザイン料以外に、独自ドメイン(劇団専用のURL)や専用サーバー(WEBサイトのデータをネット上に置いて公開するスペースのようなもの)を利用するかどうかで変わってきます。また、「.com」や「.jp」などのドメインの種類や、サーバーの容量などによっても異なりますが、年間数千円〜が発生します。独自ドメインや専用サーバーにこだわらなければ、無料で利用できるものもありますので、一度検討してみてください。

Advertisement

舞台制作費

舞台美術や大道具、小道具、衣装など、舞台上に出てくるものを作る材料費や、購入やレンタルをする際の費用が必要となります。またこれらを専門のスタッフにお願いした場合には、人件費も発生します。なお、これらは公演本番前までに準備をするものになりますので、旗揚げ間もない劇団の場合は、経費削減のために劇団員で作ってしまう場合が多いです。材料費やレンタル代はかかりますが、人件費を削ることができます。

当日制作費

公演当日のお弁当やケータリング(お茶やお菓子、のど飴など)の費用になります。これらは劇団の規模が大きくなり、外部の役者をスタッフが多く参加されている場合には必須ですが、小さな劇団の場合は絶対に必要ではありませんが、用意ができるのであれば、あるにこしたことはありません。自分で用意する場合には、劇場に入る前日までに全員に伝えるようにしてください。

お弁当については、劇場が可能であれば、制作スタッフなどで全員のご飯を手作りで用意する「炊き出し」という手段もあります。大きな鍋で大量のカレーなどを作るイメージです。また、自分で用意してもらう場合でも、近隣の弁当店や仕出し弁当店を調べておいて、一括で注文してお金を徴収するという方法もあります。

また公演が終わったあとの打上げの費用についても、労をねぎらうために劇団側で負担する場合が多いです。しかしチケットの売上不振などの懐事情で、参加者に一部負担をいただくか、全額のお支払いをお願いする場合があります。この場合も、気持ちよく打上げに参加して帰っていただいて、また次に繋げるために、事前に全員に伝えるようにしてください。

 

最後に

以上が劇団の公演にかかる費用になります。冒頭にも書きましたが、具体的な金額については公演の規模によっても異なります。旗揚げを想定した予算の詳細については、別記事で書きます。ひとまず、おおまかにどのような費用がかかるのかを理解していただければと思います。