劇場を探す

公演を行うためには、劇場を借りなければいけません。インターネットで検索をすると、多くの劇場がヒットし、何を基準に選べばいいのか悩むと思います。

ここでは、劇場選びのポイントをまとめていきます。なお今回は、劇場選びに重要な項目を「優先事項」、その他比較の参考になる項目を「その他、見ておいた方がいい所」に分けて説明していきます。

優先事項

客席数

劇場は、一回の公演で入れることができるお客様の人数の上限が決まっています。最大収容人数またはキャパシティとも言います。インターネットで劇場を検索し、劇場のホームページを見ると、だいたい掲載されていると思います。

劇場によっては、客席が固定されている場合と、自由に組める場合とがあります。小さな劇場では、自由に客席を組める場合の方が多い印象です。自由に組める場合は、客席数を減らし、舞台を広く使うことも可能です。また、固定の場合でも、どこかの客席を潰して、客席数を減らすことも可能です。ですが、なるべく劇団が動員できる人数を考えて、満席にできる劇場を選ぶべきです。満席だと役者のテンションが上がりますし、観客も盛り上がります。また、だいたいにおいて、客席数が多い方が費用が高くなります。

あらかじめ公演の予算を立てていると、目標を達成できる客席数は算出できていると思います(公演予算の立て方はこちら)ので、その条件を満たす劇場をピックアップしていきましょう。

レンタル費用

劇場を借りる場合、当然ではありますが、レンタル費用が発生します。立地や客席数、築年数や設備など、様々な要因で劇場費用は変わります。中でも、上にも書きましたが、客席数は最も費用に影響します。むやみに客席数が多い大きな劇場を借りるてしまうと、客席がスカスカになりますし、赤字になりかねません。

また、レンタル費用は劇場によって算出方法が異なります。一日借りると○万円、半日借りると○万円、仕込み日だといくら、本番日だといくら、平日と土日で金額が異なるなどなど。さらに、○日間借りると割引があったり、逆に○日以上でないと借りられないなど、割引や制約がある場合もあります。ホームページでチェックしたり、直接問い合わせるなど、候補となる劇場については、事前にしっかり情報を集めましょう。

立地(エリア、最寄り駅、徒歩の時間)

どの地域で公演を行うかは、観客の入りに影響します。基本的にはお客様にとってアクセスが良い場所を選びぶ方が良いと思います。

しかし、立地の良いエリアの劇場は、人気もありレンタル費用も高くなります。

また、最寄りの駅からの距離も大切です。公演のチラシに「徒歩30分」などと書かれていたら、それだけで腰が重くなりますし、雨でも降ろうものなら、一気に動員が減少してしまいます。なるべく駅から近い劇場が望ましいですが、どうしても駅から離れてしまう場合は、バスが利用できるかどうかも調べておきましょう。

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その他、見ておいた方がいい所

設備

劇場の設備の良し悪しで、作品の表現や顧客満足度が変わってきます。

まず、作品の表現に関わるものは、音響・照明機材などの種類と数です。足りない場合は別途レンタルをしないといけなくなりますので、追加の費用が発生します。
しかし、ある程度知識が必要にりますので、もしスタッフがすでに決まっていれば、一緒に確認しましょう。まだスタッフが決まっていない場合は、他の同規模の劇場と比較して極端に少なくないかだけでも確認しておきましょう。その他、平台や箱馬、パンチ(カーペット)など、舞台美術に関ものや、楽屋の有無などもチェックしておきましょう。なお、劇場によっては、機材の費用が劇場費に含まれる場合と、そうではない場合がありますので、あわせて確認をしておきましょう。

顧客満足に繋がる設備として、ロビーや男女別トイレの有無や、椅子の形状などをチェックしておきましょう。特に椅子については、1〜2時間程度お客様は座りっぱなしになりますので、座り心地が良いことに越したことはありません。

広告

劇場のホームページをみると、そこで行われる公演の情報が掲載されている場合があります。自分達だけで宣伝するのは大変です。このような公演情報を発信してくれている劇場は、小さな劇団にとっては非常にありがたい存在です。

ただし、公演情報を発信していないからと言って「悪い劇場」というわけではありません。その分費用が安い場合もあります。また、候補となる劇場で、どのような公演(チケット代や日程、チラシのクオリティなど)が行われているかが分かりますので、参考になります。

スタッフの貸し出し

劇場によっては、スタッフが不足している劇団にスタッフを貸し出している場合があります。例えば、照明の操作は出来るけど、吊り込み(舞台上への照明の設置)が出来ない、または不安がある場合などに、費用を払えば劇場のスタッフの方が手伝ってくれます。また、多くの劇場では、素人が機材が扱うと破損や、最悪、照明落下などの事故に繋がる恐れがありますので、ある程度のスキルを持ったスタッフがいないと使用ができない場合もあります。こういった場合にも、劇場スタッフを借りすることになります。尚、全ての劇場でスタッフの貸し出しをしているわけではありませんので、ホームページを確認するか、問い合わせて確認をしましょう。

写真

劇場のホームページでは、舞台の写真を掲載している場合があります。何も置かれていない素舞台の場合もあれば、過去の公演写真が掲載されている場合もあります。これらがあれば、想像を膨らませることができますので、チェックしておきましょう。

図面

劇場によっては、ホームページに図面のPDFデータをアップしてくれている場合があります。図面は「平(ひら)図面」「天井図面(またはバトン図面)」などがあります。平図面は、家の見取り図のようなもので、サイズやどこに何があるかが分かります。天井図面は、天井にバトン(照明などを吊るすためのポール)がどのようなレイアウトで組まれているかが分かる図面です。最初は良くわからなと思いますので、とりあえず、有無だけでも構いませんので確認しておきましょう。

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さいごに

以上を念頭に、ホームページをチェックして、いくつか候補を上げていきましょう。また、良いと思った劇場が見つかったら、可能な限り、一度はそこで行われている他の劇団の公演を見に行くようにしましょう。実際の公演を見ることで、劇場の設備も分かりますし、舞台の雰囲気を掴むことができます。